解散が騒がれているNewJeans(ニュージーンズ)でしたが、2024年11月29日をもって所属事務所ADORと契約解除をしました。
この背景には、NewJeans(ニュージーンズ)をプロデュースしたミン・ヒジン氏とADORの親会社HYBEのいざこざがあり、裁判沙汰になるほど泥沼化しています。
ミン・ヒジン氏とHYBEになにがあったのか、わかりやすくまとめてみました。
ミン・ヒジン氏とは
ミン・ヒジン氏は、NewJeans(ニュージーンズ)をプロデュースした韓国の有名なアートディレクターです。
2002年にSMエンタティメントに入社し、東方神起やSHINeeの楽曲のミュージックビデオのセットやデザインの構築に携わりました。
そして少女時代やEXOの衣装からミュージックビデオまでのデザインを担当するクリエイティブディレクターとして仕事に邁進し、統括取締役にまで上り詰めました。
しかし、燃え尽き症候群で2018年にSMエンタティメントを離れることになります。
2019年にHYBEのブランド総括(CBO)に任命され、代表のパク・シヒョル氏とガールズグループのオーディションを開催します。
これが後のNewJeans(ニュージーンズ)です。
2021年にはHYBEの傘下としてADORを設立し、翌年の7月にNewJeans(ニュージーンズ)をデビューさせました。
メンバー1人1人の個性を最大限引き出すために、ミュージックビデオはもちろん、メイクにまでこだわってプロデュースした、ミン・ヒジン氏渾身の一作と言っても過言ではないでしょう。
NewJeans(ニュージーンズ)のデビュー曲をYouTubeでアップしたところ、HYBEの株価が急騰し、韓国経済にも影響を及ぼすほど注目されていたようです。
ミン・ヒジン氏とHYBEのこれまでの流れ
2024年2月、HYBEとADORで株主間契約の見直しがありました。
ミン・ヒジン氏からの要望にHYBEの代表であるパク・シヒョル氏は不信感を募らせ、2024年5月に「ミン・ヒジン氏とADORの経営陣が独立を企てている」と言って内部監査を行いました。
その結果、ミン・ヒジン氏は外部の投資家と会って独立計画を進めている証拠が出たと言います。
しかし、ミン・ヒジン氏は「投資家とは会っていないし、独立もしない」と主張しました。
その後、ミン・ヒジン氏が過去に会社の会議で「HYBEのILLIT(愛リットル)もTOURSもRIIZEも、みんなNewJeans(ニュージーンズ)をパクッている」「BTSも、私のアイディアをパクってここまできたグループだ」と発言していたことがわかりました。
これにはパク・シヒョル氏も激怒してしまうでしょう。
さらに、占い師のアドバイスに頼って会社を経営している事実も発覚しました。
韓国では、宗教に帰依している人が多いわりに、意外と占いに頼る人もたくさんいる。
例えば、大学受験、昇進、引っ越し、結婚、そして会社経営に至るまで、人生の節々で「降神した巫女の占い師」のところへ行き、占ってもらうことも多い。
また、個人としては占いに頼ることが多いわりに、公的な身分の人がそのような占い師に頼ることに対しては徹底して毛嫌いするというダブルスタンダードも持っている。
朴槿恵元大統領も、真偽は定かではないが「降神した巫女の占い師」の占いを信じているというレッテルを貼られてから国民からの信頼を失った。
引用元:ForbesJAPAN
ミン・ヒジン氏から盗作を指摘されたり、経営を占い師に頼ったりしていたことから、ミン・ヒジン氏を追い出すことにしたパク・シヒョル氏。
一方でミン・ヒジン氏は「HYBEとの奴隷契約で私を殺そうとした」と主張しています。
HYBEの子会社の代表であることから制作活動費などはHYBEに出してもらっているため、パク・シヒョル氏としては「お金を出してあげているんだからこちらの要望も聞け」と思っている節があります。
誰からも指図されずに自分の思うようにプロデュースしたいミン・ヒジン氏からすれば、うっとうしい存在であることは間違いないでしょう。
また、HYBEに来た際には「競業禁止」という契約も交わしています。
これは、会社を辞めた側が一定期間同じ仕事ができないようして競業を防ぐ契約です。
こちらもミン・ヒジン氏からすればうっとうしい存在であるため、ミン・ヒジン氏は「奴隷契約だ」と言っているのです。
占いに関してはミン・ヒジン氏からはなんの言及もないため、これは本当のことではないかと思われます。
まとめ
ミン・ヒジン氏とHYBEになにがあったのかをまとめてみました。
会社をより活性化させたいパク・シヒョル氏と、創作活動に打ち込みたいミン・ヒジン氏の対立が泥沼化してしまっていますが、お金のことでもめているという印象はありませんね。
ADORにいれば自動的にたくさんのお金が入るにも関わらずそこから抜け出してしまうほどですから、HYBEの束縛が激しかったのではないかと思われます。
しかし、契約を結んでから契約内容を変更して欲しいとお願いしているミン・ヒジン氏も、契約の際にもっとしっかり内容を確認すべきだったのではないかという気持ちにもなりました。
これからHYBEとミン・ヒジン氏はどうなるのか、まだまだ調べていきたいと思います。
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